わたしの今の価値観でいろいろを語るブログ

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矛盾

シリアで行方不明になっている安田純平さんの奥さんが「早く返してほしい」と会見をしたそうだ

 

この件に関してここで何か触れる事は私のように何も事情を知らない者が簡単にしていいことではないという思いを持ちつつ書く

 

先日、安田さんらしき人物のSOSを映した動画がニュースに流れ、私は以前同じような境遇に立たされた後藤健二さんのことを思い出した

 

あのニュースは衝撃的で、続報が流れる度、まるで自分の身内のように心が痛み、ただただ早く助けてあげてほしい 絶対に生きて帰って来て欲しいと思っていた

 

当時の自分は、彼らを助けるのに多額の私たちが納めた税金がかかる。と頭の片隅では理解してはいても、反対する人 自己責任などと彼らを非難する人に対して信じられないという思いを抱いていた 綺麗事のように それは本当にそう思う 綺麗事だと そりゃあ思うと 危険と知りながら なぜ敢えていくのだと 行くなと言われても行ってしまい、結果こうなってしまったのだと…わかるよ でも、やっぱり、これを書きながらも、何故か涙が出そうになるのは、やっぱり、家族を考えてしまうからなのだろうか

 

彼には家族がいる 実際こうして会見まで開いて助けを求めている

家族を養うためには仕事をしなくてはならない

その仕事があそこへ行くことだった

ただそれだけのことじゃないのだろうか

 

 

それに確かに、行くなと言われて彼は行ってしまった だけど、それは日本の人達にとっても少なからず必要なことじゃないのだろうかとよく知りもしないで思ってしまう だって、そういう危険をおかして行ってくれる人がいるから、私たちは初めて「知る」ことが出来る

彼らのようなジャーナリストがいるおかげで「知る権利」を満たされる

 

だから私はかつての後藤健二さんに抱いた思いは今でも間違っていないと思っている

彼は本物の侍だった 沢山沢山恐ろしい思いをなさったと思うけれど、ゆっくり今度こそ穏やかな場所で過ごしていてほしいと願っている

 

そしてもうひとつだけ

だけどもし自分が彼らの家族だったら、私は声を張り上げて彼らに伝えると思う

誇り高い仕事なのはよくわかっている だけどもう退いてほしい

残された者の気持ちを少しでも考えたことがあるか もし何かあった時に 助けられなかった者の無念さや苦しみを考えたことはあるのかと

 

矛盾だらけの気持ちで支離滅裂で訳がわからないかもしれないけど、私はそう思う

そしてとにかくどうか、行方不明の安田さんが無事に助かりますように

早く家族が安心して毎日過ごせますように